進化する戦隊ヒーロー特集、21世紀編

特命戦隊ゴーバスターズ

これまでの戦隊ヒーローものの中では

キョウリュウジャーと共演を果たし、同じ映画の中で多大な活躍を見せたのが『特命戦隊ゴーバスターズ』だ。特命と聞くと『特命係長只野仁』を思い出すのは気のせいだと断言しておく、これはこれである意味物議をかもす話題なので避けなくてはならない。この話をしていると脱線どころの展開ではないので、切り返していく。特命戦隊、なんてものすごい意味深な戦隊名も凄いが、この作品はこれまでの戦隊ヒーローシリーズになかった、新しい要素を取り入れた画期的な戦隊でもあったのです。

具体的にどんなところが違っているのかというと、

戦隊名の末尾から『ジャー』を除く

ロボット・メカを物語の主軸にする

メンバー全員にパートナーとなる相棒ロボットが1体いる

こうした点が違うというのです。確かに次作のキョウリュウジャーから『ジャー』が再び就くなどしている点を考えると、これまでになかった斬新な戦隊ヒーローを作り上げたかった、というのが大きいのでしょう。

肝心の人気については、そちらに関しては神のみぞ知るとだけ申しておく。

ヒーローたちについて

ではこのゴーバスターズのヒーローたちについても話をしていこう。ここでもまた、無理食いにおそ松さん兄弟に照らし合わせてポジション、並びに色のことも触れていく。

特徴的なヒーローたち

レッドバスター
物語上、戦隊のリーダーとしてレッドの称号を得ている『レッドバスター』、おそ松さん兄弟に当てはめると彼は次男の『カラ松』がよく似合っていると思う。それというのも、ニヒルでかっこつけたがりなんだけど、実は情熱を秘めた逞しさがあるというところからだ。カラ松はカッコいいというよりただのかっこつけたがりの残念系なんですが、レッドバスターに関してはそんなことはない。ただ行き過ぎた性格ややり過ぎな面を考えると、妙にカラ松と言われてしっくり来ると個人的に考えている。
ブルーバスター
ゴーバスターズのヒーローたちの中で最年長にあたり、年下を見守る立場にも置かれる気さくな兄貴分として登場するのが『ブルーバスター』だ。兄貴分的な気質を考えると、彼が『おそ松』に当たると見ていいでしょう。でもやっぱりおそ松とは大分人物像がかけ離れています。ブルーバスターは見守る立場にありながらも、己を鍛えることに余念がなく、冷静沈着・頭脳明晰・洞察力に優れており、さらにフランス語を流暢に話せるなど、多彩な才能を見せている。
……彼がレッドでいいんじゃねぇの? と思いましたが、参謀的な役割として暴走しがちなリーダーを制する役、というところか。兄貴分だからこそ出来ること、そう思えばおそ松とよく似ているかもしれません。
イエローバスター
紅一点といえばピンクなんですが、ゴーバスターズではなんとヒロインが黄色という、『イエローバスター』に位置しているという。六つ子達の中で誰が当てはまるかと考えると、なかなか難しいところではありますが、『一松とトド松』を足して2で割った感じだろうか。ヒロインと言うとおしとやかと言わずとも、可愛らしい雰囲気があるものですが、登場当初は棘むき出しで毒舌家と言わんばかりの口の悪さで展開されている。回を重ねることでヒロイン的な立ち位置へと変貌していきますが、口の悪さなどは何を考えているか分からな一松に、可愛くなっていくさまが末っ子のちょろ松的な可愛さを伴っていきます。
ビートバスター
本作のヒーローの中で死亡フラグが立ってしまう悲しき『ビートバスター』についても触れておこう。おそ松さん兄弟では『チョロ松と十四松』の2人を合わせたような感じになっている。割るというよりは、2人が合体して戻れなくなり性格が混濁した感じのように思えた。

とんでもなく破壊的な性格になっていると思いますが、物語終盤では華麗な活躍を見せてくれるので見逃せません。

改革は成功したか

さて、ここでは少し辛口目線で作品について話してみたい。

まず最初に改革するためとして、これまでにない戦隊ヒーローを作ろうと目指した結果がゴーバスターズなわけだが、成功したのか。これについて色々調べてみたところ、なんとも言えない結果になったというのがファンの人々から見た見解ではなかろうか。斬新なのは間違いない、しかし名称にしても何にしても、何処かイマイチピンと来ない。末尾に『ジャー』を付けなかったと言われても、気づかない人は恐らくかなりの数がいるのでは。

ロボットとメカを物語の主軸に据えた点については、今後訪れるかもしれない世界を想像すればあっても可笑しくない。後のキョウリュウジャーで見れば分かるように、改革として取り入れた全てを戻さないまま作品作りをした、とは言えないことからも、成功という太鼓判はどうやら押せなかったのかもしれませんね。

進化する戦隊ヒーロー特集、21世紀編