進化する戦隊ヒーロー特集、21世紀編

内容について

物語のテーマとして

ゴーバスターズと前作放送されていたゴーカイジャーを題材にした今作の映画だが、興行収入が4億円を超えるだけの人気を支えた原動力は何処にあったのでしょうか。こちらの作品で面白いと感じるのは、ヒーロー同士の戦いはダメでも元々まっとうな正義というには若干道の外れたヒーローだったからこそ、面白いと感じるに至ったのが関係しているかもしれません。ゴーバスターズはともかくとして、ゴーカイジャーはテーマ的にアウトローというポジションに立たされ、正義を愛する心はあるけれど我欲としてお宝を欲するという海賊魂が先行している戦隊ヒーローだからだ。それこそ某海賊漫画を想像してもらえればいいと思います。

またそんなアウトローたちがゴーバスターズたちと戦う、というだけでもありえたかもしれない可能性を魅せられているようで、ファンなら一度は見てみたい内容といえるはずだ。ではこちらの作品のあらすじを参考に映画の面白さを紹介していこう。

物語概要

あらすじ

かつて地球を救ったゴーカイガレオンが再度宇宙の旅路の途中でやってくる、しかしその様相は黒く染まり、さらに登場していたゴーカイジャーたちの他に宇宙帝国ザンギャックの司令官であるバッカスを始めとした勢力が共に行動をしていた。突然の襲来にゴーバスターズは歴戦の勇者たちに戸惑いながらも、応戦するために彼らを向かいうつ。圧倒的な戦力差に押されてしまうが、やがてそこへ現れた『幻のレンジャー・キー』をザンギャックたちが手にしようと奔走する。ゴーバスターズたちはそれを阻止しようとするが、突如キーが暴走してしまい、空間に時空の歪みが生じてその場にいた戦士の大半が飲み込まれてしまった。

それぞれが行き着いたのは過去世界、その方々へと幻のレンジャー・キーがバラバラに散ってしまったのだ。それらを手にしたものは宇宙で最も強大な力を持ち主が手に入れられるとして、狙っている思惑を知ったゴーバスターズたちも全力で阻止するために活動する。

幻のレンジャー・キーを求めて、かつて宝探しをする欲望あふれたゴーカイジャーとザンギャックたちとの戦いを繰り広げながらゴーバスターズたちも一歩ずつ前進していく。果たして彼らがザンギャック達の悪巧みを阻止できるのか。

衝突から和解までの流れが秀逸と

物語の冒頭でこそゴーバスターズとゴーカイジャーとの争いが描かれており、どちらも譲れない戦いがあるからこそ負けられない心情が見え隠れしている。またゴーバスターズたちにとって相棒でありパートナーであり、かけがえのない友人でもあるバディロイドとの絆をテレビシリーズよりも深く表現しているところが良かった、と評している人もいるほどだ。言うまでもありませんが、こんなところまで見ているのは大きな大人、くらいなものだ。子どもたちにしてみれば正義の味方同士が避けられない戦いを乗り越えて協力し合い、やがて共通の悪を打倒していくという内容が面白かったと答えるのが一般的ではないでしょうか。

絆の深さについても理解できるでしょうが、それを端的に言葉をまとめてうまく説明できるとしたらそれはそれで子どもとして可愛くないと糾弾されてしまったりするのではないかと。

見るたびに声が

こうした戦隊ヒーローが活躍する作品ともなると、劇場鑑賞中にはあちこちから声がこぼれているのではないか、などとも思ってしまう。ハラハラしたり、面白かったり、果ては笑ってしまったりと、そして思わず泣いてしまったりもありえます。それはそれで大変なことですが、泣き出すと大声で泣きやまなくなってしまったらとしたら、劇場での対応が少し厄介になる。作品としておもしろいと感じつつも、そうした一挙手一投足の諸動作も制作側から見た狙い目なのかもしれませんね。

まさかの登場

ゴーバスターズとゴーカイジャーの二作品が活躍する話ですが、劇中終盤には当時放送中だった最新作のキョウリュウジャーがなんと何くわぬ顔であっさりと登場してくるのだ。ゴーバスターズたちが活躍すると思いきや、まさかのキョウリュウジャーの登場はリアルタイムで見ている子どもたちからしてもサプライズな登場には驚かされたでしょう。なにせ作品が放送する前の登場とだけあって、まだまだヴェールに包まれた次代の戦士たちの勇姿が見られるとあれば、話題性抜群だ。

だからこそか、劇場で見る予定がなかった人々が押し寄せて劇場で拝見しようとしたからこそ、それだけの興行収入を記録したのかもしれません。こうした驚きが沢山放出されるのだから、足しげに通うのも分からなくもない。

進化する戦隊ヒーロー特集、21世紀編