進化する戦隊ヒーロー特集、21世紀編

ここまで繋がる物語

逮捕劇がとにかく凄い

そんなギャバンだが、登場してからゴーカイジャーを捕まえるまでの活躍がとてつもなく凄い。なにせ並々ならぬ戦闘力を有しているゴーカージャー5人+αを相手に、ギャバン1人だけでらくらくと制圧・逮捕してしまうのだ。圧巻の戦闘力とスタイルはかつてテレビで活躍していたころのアクションそのままに再現したような、そんな優美さが漂ってきます。戦隊物の醍醐味はなんといっても戦闘シーンだが、ギャバンとも作中終盤では共闘するのでそこのところも見逃せません。

ではこちらの映画の内容をまとめつつ考察をしていこう。

物語概要

あらすじ

ゴーカイガレオンで宇宙を航行中、キャプテン・マーベラスを初めとした船員達の前に立ちはだかった巨大な宇宙船。それは宇宙でも名高く、どんな犯罪者を相手にしても圧倒的な戦闘力で鎮圧することで有名な、宇宙刑事ギャバンのものだった。白銀のコンバットスーツに身を包んだ戦士の登場に、彼らは謂れのない罪状によって攻撃を受けてしまう。無実の罪を押し付けられては黙っていられないとしてゴーカイジャーとして応戦するも、どんな相手もたった1人で鎮圧・逮捕してきた歴戦の勇者相手では、赤子同然だった。1対6という状況下で完膚なきまでに屈服させられて逮捕されるゴーカイジャー。

連行して行く最中で待ち構えていたザンギャックの登場に、自分の知らない陰謀が蠢く気配に気づく。しかしギャバンの隙を突いてザンギャックたちの一手により、その身を一度囚われたら二度と抜け出せない魔空空間へギャバンは囚われてしまう。

かつて自分に正義というものを教え、ザンギャック達の策謀に気づいて逃がしてくれた恩人を助けるため、ゴーカイジャーはギャバン救出に向けて魔空空間へと飛び込んでいった。果たしてゴーカイジャーはギャバンを助け出し、ザンギャックの陰謀を食い止めることが出来るのだろうか。

ゴーカイジャーの罪とは

ゴーカイジャーは海賊として宇宙の各地を漂う流浪者たちの集団が、生い立ちは違えどそれぞれが正義と言うものを信じている。しかし宇宙では彼らのことを凶悪な犯罪者と見なす機運が強く、それはギャバンも当初そう思っていた。しかしそれらの罪はザンギャックがゴーカイジャーを貶めるために使用した卑劣な罠であり、自分たちが犯した罪を全てゴーカイジャーへなすりつけるために仕組んだことだったのです。

そのため本来罪を持たないはずの彼らなので信じられてもいいはずですが、普段からお宝目当てで行動しているせいもあり信用に足り得ないとすら思われているのだろう。結果的にギャバンは彼らの事は最初本物の悪党とみなして、自分のしたことに間違っていないとすら思っていた程だったのです。分からなくもない、なにせテレビ放送をしている時も、何かとレンジャーキーを争って歴代のヒーローとトラブルになっていたことを思えば、彼らにも責任の一端はあるのかもしれませんね。

今までになかったヒーロー像だからこそ

今時の子供にすれば意外と物を知っている、そのためゴーカイジャーが犯罪者だと言われても納得する子供もいると同時に自業自得だろうと、ゴーカイジャーたちの逮捕を淡々と見ていた人もいるでしょう。それは別段間違いではない、悪いことをしたらその分だけ罰を受けるのが普通だからだ。

そんな今までになかったヒーローとしての形が面白いと思われたおかげで、これまでの戦隊ヒーローたちと比べるとグッズ売り上げは優秀で、『炎神戦隊ゴーオンジャー』の売上総額を超える130億円を記録したのだった。イマイチピンと来ないかもしれないが、それだけ人気が高かったということになる。次作のゴーバスターズとはまた違った、ヒーローとしての在り方はダークヒーローよりだったことからも、テンプレなヒーローではない姿が斬新で良かったから劇場作品も見た、という人もいそうだ。

アウトロー系のヒーローが最初逮捕されて、その後終盤では濡れ衣を払拭してギャバンと共闘、彼に見送られながらゴーカイジャーは再度旅を続けるのだった。

進化する戦隊ヒーロー特集、21世紀編